中小企業経営者で困った人のタイプ こちらの話をまったく聞かないで話し続ける人

 中小企業経営者である以上、同業者、異業種を問わず、ある程度の付き合いは必要です。それらの付き合いの中には困った人達もいるもので、その中で一番多いタイプは「相手の話をまったく聞かないで話し続ける人」です。このタイプは意外に「成功している人に多いタイプ」です。
成功しているのになぜかいつも寂しそうにしていて、こちらが話を聞いてあげると堰を切ったように喋りだします。えんえんと話し続けるので「この人ずっとこうやって喋り続けるのかな?」と思うのですが、そんなこちらの気持ちなどお構いなしです。
今日は中小企業経営者としてそういう「人の話をまったく聞かないで話し続けるタイプの人」とどうやってつきあっていけばいいか?」について書きます。

結論からいうと

 そいういう人達とは「適度に距離を保ちなが我慢できる間は適当に付き合う」とい付き合い方しかありません。

「人の話をまったく聞かない経営者とは」

 そもそも意外にも成功している人が多い理由は中小企業経営にとって大切な事は「実行力」だからで、アイディアを思いついたら即行動するタイプの人は成功する確立が高いのです。人の話をよく聞くタイプの人は常に周囲に相談してしまいます。相談しても周囲は止めるだけです。中小企業経営者の周囲にいる人は皆が成功者ばかりではないから斬新なアイディアを聞くと「やめておけ」と止めてしまう事も当然なのですがね。
 一度でも誰にも相談せずに斬新なアイディアで行動して成功してしまうとそれが、成功体験となりますから、元々人の話を聞かない人はその特徴に拍車がかかってしまいます。結果として新しいアイディアをどんどん実行し、事業は成功を納めます。
私が言う「人の話を聞かないで喋り続ける人」にはそういう傾向があるようです。

相手の反応は?

 「ボクね、この前こんな事があった」
「俺この前こんな事を思いついたんだけど」
と延々喋り続ける一方なので、その人の話を聞いている側は相手に「自分の情報は何も与えていないな」と思い続けながら話を聞き続ける事になります。
「この人は誰に対してもそうなんだろうな・・」と心の中で思いながら。
 そして人間同士の付き合いですからたまには衝突する事もあります。そんな時にいつも我慢して聞いていた側はついつい「だからあなたは・・」と言ってしまうのですが、そのフレーズが「話を聞かない人」は逆上させます。
だいたい過去にも別の相手で同じような体験をしているし、普段から相手が何を考えているかなんて考える事ななく付き合ってきたから、相手の本心を知ってしまったようで裏切られ、騙されたような気分になるのでしょう。

ある程度の成功の後は・・・

 ある程度成功が続くと人間も丸くなりそうなものですが、たいていは治りません。
成功し続けて、従来よりももう一段上の人達と付き合い始めた時にボロが出はじめるようです。
「自分の事はよく話すが相手の話をまったく聞かない」
「意見を求められたから思いつくままに答えたのに、全否定してくる」
 これではある程度のレベルの人が集まった会合では全く相手にされません。
無教養人扱いされてしまうのがオチです。そして困った事にその頃にはだいたい中年期も終わりに差し掛かるので本人自身も賞味期限切れ。成長も出世も終わりです。
そういう人の経営する会社には次を託せる有能な人物も育っていないので、会社の成長もなく、そのまま寂しく細々と営業を続けるという形になります。
(哀れなパターンになると、突然自分自身の写真を看板にしたり、アイコン化してロゴにしたりします。旺盛な自己顕示欲だけがモニュメントのように残って見ていて寂しくなると言ったらありません)

その人はどうするべきだったか?

 そうなる前に「その人はどうするべきだったのか?」と考えると、それはもちろん「若いうちから人の話を聞く癖を身に着けるべき」となるのですが、そもそもそれは無理な話です。自分が話し続ける一方で相手の話を聞く習慣がないのです。学習しようがありません。

せめてそういう人が近くにいたら。

せめて周囲にそういう経営者がいたら、適度に仲良くして話を聞いてあげましょう。そうしつつアイディアと行動力を分けてもらうのです。そういうタイプの人と話をすると、相変わらずずっとしゃべり続けるのですが、話をききつつ「こんな人でも一度は事業を成功させたのだから、中小企業に必要なのは『アイディア』と『行動』が不可欠なんだなぁ」という事はわかります。そこだけは学ぶ事にしましょう。
我慢できる間は。

アイディアと行動力を学べる間は

(35/100)100日ブログ

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